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導入事例・コラム

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導入事例・コラム

2025年7月22日

原状回復費用を大幅削減!プロが教える効果的な方法と交渉術を解説

賃貸物件の退去時に突然提示される高額な原状回復費用に驚いた経験はありませんか?「こんなに高いの?」「これって本当に借主が負担すべき費用なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。


実は、原状回復費用は適切な知識と対策により大幅に削減することも不可能ではありません。そこで本記事では、原状回復費用を効果的に削減する具体的方法や管理会社、大家さんとの交渉術を詳しく解説します。



原状回復費用の基本知識と削減の重要性


原状回復費用を削減する前に、まず基本的な仕組みを理解することが重要です。正しい知識があれば、不適切な費用負担を避けることができます。


原状回復とは?借主と貸主の負担区分


原状回復とは、賃貸物件を退去する際に、借りた時の状態に戻すことを指します。ただし、すべての費用を借主が負担する必要はありません。


戸建住宅やマンション、アパートなどの原状回復について、国土交通省のガイドライン(※1)では、通常の使用による劣化や経年変化は貸主負担とされています。例えば、畳の日焼けや冷蔵庫の後ろの黒ずみなどは、普通に生活していれば避けられないものなので、借主が負担する必要はありません。


一方で、借主の故意・過失による損傷や、通常の使用を超えた使用による劣化は借主負担となります。タバコのヤニ汚れや、ペットによる傷、画鋲以外の釘穴などがこれに該当します。


原状回復費用の相場と内訳


原状回復費用の相場は、物件の広さや築年数、地域によって大きく異なります。主な費用項目には、クリーニング費用、壁紙の張替え、床材の補修、設備の修理などがあります。これらの費用は、実際の損傷状況と負担区分に応じて計算されるべきです。


特に注意すべきは、すべての壁紙を新品に張り替える必要がない場合も多いということです。部分的な補修で済む場合は、その分費用を抑えることができます。


費用削減がもたらすメリット


原状回復費用を適切に削減することで、経済的負担を軽減できるだけでなく、次の住居への引っ越し費用に充てることも可能になります。


また、正しい知識を持つことで、将来的に賃貸物件を借りる際の判断基準も向上します。どのような使用が費用負担につながるかを理解していれば、日常的な注意点も明確になります。


法人の場合、オフィスの原状回復費用は経費として大きな割合を占めることが多いため、削減効果は特に大きくなります。



 原状回復費用が高くなる主な原因と対策

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高額な原状回復費用を請求される背景には、いくつかの共通パターンがあります。これらを理解することで、事前に対策を講じることができます。


よくある高額請求のパターン


最も多いのは、経年劣化による損傷まで借主負担とされるケースです。例えば、6年住んだ物件で壁紙の全面張替え費用を満額請求されるような場合です。壁紙の耐用年数は6年とされているため(※2)、この場合の借主負担は原則として発生しません。


また、過剰なクリーニング費用を請求されることもあります。通常のハウスクリーニングで済む範囲を、特殊清掃として高額請求するケースなどがこれに該当します。


見積もりの詳細が不明確で、一式表示により内訳が分からない請求も要注意です。何にどれだけの費用がかかっているか分からなければ、適正価格かどうかの判断ができません。


不適切な費用負担を避けるための注意点


入居時の状態を詳細に記録しておくことが最も重要です。写真撮影はもちろん、気になる傷や汚れがあれば、管理会社に報告して記録に残しておきましょう。


契約書や重要事項説明書の内容も、入居前にしっかりと確認する必要があります。特約として追加費用が設定されている場合もあるためです。


日常的なメンテナンスも重要な予防策です。換気を心がけてカビの発生を防ぐ、定期的な掃除で汚れの蓄積を防ぐなど、基本的な注意を払うことで多くの費用を削減できます。



 原状回復費用を削減する7つの具体的な方法

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ここからは、実際に原状回復費用を削減するための具体的な方法をご紹介します。これらの方法を組み合わせることで、大幅な費用削減が可能になります。


 入居時の写真撮影と現状確認の徹底


入居時の状態を詳細に記録することは、退去時の交渉において非常に重要な証拠となります。各部屋の全体写真だけでなく、壁、床、天井、設備の細部まで撮影しましょう。


特に注意すべきは、既存の傷や汚れ、設備の不具合です。これらを見落とすと、後で借主の責任として請求される可能性があります。


撮影した写真には日付が入るよう設定し、可能であれば管理会社立会いの下で現状確認を行い、書面に記録を残すことをお勧めします。


日常のメンテナンスによる劣化防止


日頃から適切なメンテナンスを行うことで、退去時の費用負担を大幅に軽減できます。特に重要なのは、湿気対策とこまめな掃除です。


浴室やキッチンの換気を徹底し、カビの発生を防ぐことは非常に重要です。カビが発生すると、通常使用の範囲を超えた損傷として借主負担となる場合があります。


また、定期的な掃除により、汚れの蓄積を防ぐことも大切です。特に、タバコのヤニ汚れや油汚れは時間が経つほど除去が困難になり、費用負担が増加します。


見積もりの詳細確認と不明点の質問


退去時に提示される見積もりは、必ず詳細を確認しましょう。一式表示ではなく、各項目の単価と数量が明記されているかをチェックします。


不明な項目があれば、遠慮せずに質問することが重要です。「壁紙張替え一式」ではなく、「どの部分の壁紙を、なぜ張り替える必要があるのか」を具体的に確認しましょう。


また、見積もりの有効期限や、工事業者の選定基準についても確認しておくことをお勧めします。


複数業者からの相見積もり取得


管理会社が指定する業者の見積もりが適正価格かどうかを判断するため、可能であれば複数の業者から見積もりを取得しましょう。


ただし、賃貸契約によっては指定業者での工事が義務付けられている場合もあるため、契約内容を事前に確認することが必要です。


相見積もりを取得することで、価格交渉の材料にできるだけでなく、工事の必要性についても客観的な判断ができます。


DIY修繕可能な箇所の事前対応


軽微な損傷については、退去前にDIYで修繕することで費用を削減できる場合があります。例えば、小さな釘穴の補修や、軽い汚れの清掃などです。


ただし、DIY修繕を行う場合は、事前に管理会社に相談することをお勧めします。不適切な修繕により、かえって損傷が拡大する可能性もあるためです。


また、修繕に使用する材料は、できるだけ元の仕様に近いものを選ぶようにしましょう。


退去立会いでの効果的な交渉術


退去立会いは、原状回復費用を削減するチャンスでもあります。立会いの際は、入居時の写真を持参し、既存の損傷と新たな損傷を明確に区別しましょう。


損傷の原因について問われた場合は、通常使用の範囲内であることを具体的に説明します。例えば、「この壁紙の汚れは、普通に生活していて付いた汚れです」といった具合です。


立会いの内容は必ず書面に記録し、双方で確認・署名することが重要です。後のトラブルを避けるためにも、口約束は避けましょう。


専門家への相談タイミングの見極め


個人での対応が困難な場合は、専門家への相談を検討しましょう。特に、高額な費用を請求された場合や、管理会社との交渉が難航している場合は、早めの相談が効果的です。


専門家に相談する際は、契約書、見積書、写真などの資料を準備しておくことが重要です。これらの資料があることで、より具体的で実効性のあるアドバイスを受けることができます。相談費用と削減効果を比較検討し、費用対効果の高い選択をすることが大切です。



 原状回復費用見積もりのチェックポイント


見積もりを適切に評価することで、不当な費用負担を避けることができます。以下のポイントを押さえて、見積もりを詳細に確認しましょう。


見積書で確認すべき重要項目


見積書では、まず各項目の単価と数量が明確に記載されているかを確認します。「一式」表示の項目については、具体的な内容と根拠を求めることが重要です。


また、材料費と工事費が分けて記載されているか、消費税の取り扱いが明記されているかも確認ポイントです。


工事の必要性についても、なぜその工事が必要なのか、借主負担となる根拠は何かも明確にしてもらいましょう。


 適正価格の判断基準


適正価格の判断には、地域の相場価格を把握することが重要です。同じ工事でも地域によって価格差があるため、複数の情報源から相場を調べることをお勧めします。


また、耐用年数を考慮した負担割合の計算も重要です。例えば、クロスの耐用年数6年のうち3年使用した場合、借主負担は50%となるのが一般的です(※3)。


工事の規模と費用のバランスも確認しましょう。小さな傷の修繕に過剰な費用がかかっていないか、慎重に判断することが必要です。


 疑問を感じた時の対処法


見積もりに疑問を感じた場合は、まず管理会社に詳細な説明を求めましょう。感情的にならず、具体的な根拠を求めることが重要です。


説明に納得できない場合は、書面での回答を要求します。口頭での説明だけでは、後でトラブルの原因となる可能性があります。


それでも解決しない場合は、消費者生活センターや専門家への相談を検討しましょう。第三者の客観的な意見を求めることで、適切な解決策を見つけることができます。



オフィスの原状回復における特殊事情と対策

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オフィスの原状回復は、住宅とは異なる特殊な要件があります。ここでは、法人がオフィスを退去する際の注意点と効果的な対策について詳しく解説します。


オフィス原状回復の特徴と住宅との違い


オフィスの原状回復は、住宅よりも大規模で複雑な工事を伴うことが多くあります。パーティションの撤去、配線工事の原状回復、床材の張替え、照明設備の変更など、工事項目が多岐にわたります。


また、オフィスでは入居時に大幅な内装工事を行うことが一般的なため、退去時の原状回復費用も数百万円から数千万円に及ぶケースが珍しくありません。


契約期間についても、住宅の2年更新に対し、オフィスは3年から5年の長期契約が主流です。そのため、契約期間中に業務内容の変化により内装を変更することもあり、原状回復の範囲が複雑になる傾向があります。


オフィスの原状回復で注意すべき高額項目


オフィスの原状回復で高額になりやすいのは、電気設備工事と空調設備工事です。増設したコンセントや照明、専用空調機器の撤去・原状回復は、専門業者による工事が必要となります。


床材についても、OAフロアの設置や、重い機器による損傷の修繕などが高額になる要因です。特に、サーバールームや重機械を設置していた場合は、床の補強工事の原状回復が必要となることがあります。


また、看板や外部サインの撤去、外壁の原状回復なども見落としがちな高額項目です。これらの工事は、建物の構造に関わる場合があるため、専門性の高い業者が必要となります。



準備と日常の注意で原状回復費用は削減できる


オフィスの原状回復費用削減には、専門家の活用が極めて効果的です。特に、当社(リロケーションアドバイス)のような専門サービスを活用すれば、契約書の詳細な分析により、本当に必要な工事項目を精査できます。


管理会社からの見積もりには不要な工事項目が含まれていることもあり、専門家の目で精査することで大幅な削減が可能です。さらに、原状回復の範囲についても、法的根拠に基づいた適切な判断により、過剰な工事を避けることができます。


当社では、オフィスの原状回復費用削減に特化した専門サービスを提供しています。多くの企業様の課題解決実績に基づいた、実効性の高いサポートが特徴です。


契約書の詳細分析から始まり、工事必要性の判断、見積もり内容の精査まで、原状回復に関するあらゆる段階でのコンサルティングを行います。


特に、管理会社からの見積もりについては、各項目の必要性と適正価格を専門的視点から評価し、削減可能な項目を具体的に提案。これまでに多くの費用削減実績を築いてきました。


原状回復費用は、個人・法人を問わず、ときには大きな負担となってしまいます。しかし、入居時の準備と日常的な注意を払っていれば、費用を削減することは十分に可能です。


それでも何かトラブルや疑問があれば、当社のような専門家にぜひご相談ください。この記事でご紹介した方法を参考に、不当な費用負担を避けて、快適な賃貸生活を送っていただければと思います。


<参考記事>

※1…原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)

※2、※3…「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に関する参考資料


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